キャンプで便利なガスバーナーはアウトドア料理にオススメ
目次
キャンプ料理に便利なガスバーナー
自分の野生にも火がつく、アウトドアでのガス
火を使うと、アウトドアは楽しみが大きく広がります。あたたかい食事作りにこだわり始めたり、キャンプファイヤーに火を移して体をあたためたり、時には火の揺らめきをぼーっと眺めてみたり。
ガスの火は、アウトドアを楽しむ自分たちの味方です。料理に使うのも、暖をとるのも全てはあなた次第です。
シングルガスバーナーはこんなに便利
シングルガスバーナーはコンパクトに収納ができて持ち運びも楽、さらに火力も十分で、アウトドアやキャンプにより多くの楽しみ方を与えてくれます。 コーヒーや紅茶を入れるのはもちろん、インスタントラーメンや簡単な料理にも対応できる。 テントも張って、BBQ(バーベキュー)も楽しんだ後は、登山や周辺の散策に、ガスバーナーを準備して出かけましょう。
ガス缶の種類
ガスバーナー用のガス缶には種類があります。確認してから使用しましょう。
アウトドア缶(OD缶)
アウトドア用ガス缶(OD缶) (だるま型カートリッジガス) (キャンプ用ダルマ型ボンベ)
カセットボンベ(CB缶)
カセットボンベ(CB缶) (家庭用カートリッジガス)
キャンプでの料理に使用する燃料の統計
ちなみに、一般社団法人日本オートキャンプ協会が発行する「オートキャンプ白書2014」によると、キャンプで料理をする時に使用する燃料について、下記の統計結果があります。
- 炭 55.8%
- 家庭用カートリッジガス 35.2%
- ダルマ型カートリッジガス 21.5%
- ホワイトガソリン 13.2%
- 電気 5.9%
この利用燃料とキャンプ経験の関係を見ると、下記のようになります。
- 「炭と回答」キャンプ経験1年=24.0%
- 「ガス式と回答」キャンプ経験2〜3年
ガス式と回答した人の内訳
*ダルマ型カートリッジガス 27.6%
*家庭用カートリッジガス 21.1%
これはキャンプに行く機会が増えると、ガスバーナーの便利さに気づく人が増えてくると言えるのではないでしょうか。
上記統計データ参照:「オートキャンプ白書2014(2014年7月発行)」より
一般社団法人日本オートキャンプ協会(Japan Auto CampingFederation:通称JAC)
ガスバーナーが活躍するアウトドアシーン
キャンプやアウトドアでの食事や飲み物といえば、豪快にBBQ(バーベキュー)、よく冷えた缶ビール、ペットボトルのジュースやお茶などがお手軽ですね。しかし暖かい飲み物が欲しくなった時などは、炭を使って火を起こすのも簡単なようで結構難しいし、手間がかかります。 そんな時に活躍するのがガスバーナーです。 野山や川の散策、ペットボトルを担いで行くのもちょっとイマイチ。そんな時にオーリック小型ガスバーナーコンロでちょっとコーヒーブレイク。少し上級な感じを楽しんでください。 普段は使わない器具を使いこなすのも、アウトドアやキャンプの楽しみ方の一つです。アウトドアレジャーやキャンプが身近になり、アウトドア用品も手頃で豊富になっています。大切にできる道具を手に今まで以上にアウトドアやキャンプを工夫して楽しみましょう。ゴミも減らせて一石二鳥ですね。
ガスバーナーの気化熱現象とは!?
アウトドア用のガスバーナー製品はブースター機能がなく、連続使用のガス缶冷却によってガス噴射圧が低くなってしまう現象は致し方のない状況です。 使用条件によりますが、ガスバーナーを連続使用していくと、ガス缶の表面温度が点火当初より約10℃前後冷却してしまい、ガス噴射圧が低くなるという状況が発生します。
気化熱現象
物質は液体(カートリッジに圧縮された液体ガス)から気体(外に噴射される気体ガス)に蒸発する際に、気体側が熱を奪う性質があり、液体側の温度が低下してしまう現象が生じます。
オススメのガスカートリッジ冷却防止アイテム
もちろんガス缶の冷却を防ぐアイテムもいろいろと用意されています。「今回は全力で料理するぞ!」と言ったキャンプやBBQ(バーベキュー)をご予定の方は、冷却防止アイテムも一緒に準備しておくことをオススメします。
パワーインクリーザー
バーナーから出る熱を金属の熱伝導によってガスカートリッジに伝え、ガス缶の表面の冷却を防ぎ、ガスの出る量や炎を安定させるためのアイテムです。
パワーカートリッジPXシリーズ *寒冷地仕様のガスカートリッジ
ガスの主成分に沸点(気化する温度)が-11℃であるイソブタンガスを使用しています。寒冷地で使用しても安定した火力が出ます。 *レギュラーガスカートリッジの主成分ブタンガスは、沸点が-0.5℃です。
ガスバーナーの構造を知っておこう
ガスバーナーとガスカートリッジの構造・接続方法・点火方法
ガス器具の構造図<各部の名称>
ガス器具の接続方法
- 開閉つまみが閉じていることを確認します。
- ガス容器のボス部をガス器具の器具栓に、自然に止まる程度よりややきつめにねじ込んでください。*ガス容器のねじ込みが不十分だと、バルブが完全に開かないため、開閉つまみを開いてもガスが出なかったり、火力が上がらない場合があります。
- 開閉つまみを開いてもガスが出なかったり、火力が上がらない場合は、ガス容器を更にきつめにねじ込んでいただくと、バルブが完全に開いてガスが供給されるようになります。
ガス器具の点火方法
- 開閉つまみを「ON」方向にゆっくり回して少量のガスを出してください。*圧電点火装置やマッチ・ライター等で点火してください。
- 点火直後は火力が安定しないことがあります。最初は弱火に調節し、しばらくしてから徐々に火力を上げるようにしてください。
- イラストは代表的なガスバーナー・コンロで説明していますが、他のガス器具においても基本的な構造は同様です。
- ガス器具の取扱説明書をよくお読みの上、正しくご使用ください。
使い終わったガス缶はしっかりガス抜きして処理しよう
ガスボンベの注意点
カセットボンベの中身は液状のブタンガスです。直接穴を開けたり、切り込みを入れると、液体が噴出し顔にかかったり目に入ったり、引火して火災事故になったり、缶が爆発するなど大事故につながる可能性があります。 噴出による事故を防ぐために、必ず下記の注意事項を守って作業を行ってください。
ガス抜きする時の4つの厳守事項
- 1. 屋外で行う
-
玄関先やベランダ等ではなく屋外の十分に広い場所を選んでください。
- 2. 風通しの良い場所で行う
-
ガスは人体に無害ですが、大量に吸い込むことによる酸素欠乏を防ぐ意味があります。
- 3. 風の吹いてる日に行う
-
ガスには意図的に強い臭いがついていますので風と共に早く拡散させる必要があります。
- 4. 周りに火の気のない事を確認して行う
-
屋外の広い場所で周りに火の気のない事を必ず確認してください。
キャンプ用ダルマ型ボンベのガス抜き方法(OD缶)
ガス抜き作業
- 専用コンロ、ガスバーナーがある場合
-
器具に装着し、前述の4つの厳守事項の下でバルブを開いて放出します。 *ボンベを振ってシャカシャカという水分音がしなくなれば空になっています。
- 専用コンロなど器具が無い場合:下記1または2のいずれかの方法で実施
-
- バケツ等に水を張り、ボンベを水中に沈めた上で、ネジ式接合部の凹型バルブに釘など棒状の硬いものを差し込みバルブを開く
- バケツ等に水を張り、ボンベを水中に沈めた上で、缶切り又はペンチで缶に切り込みを入れる
ガス抜き作業中の注意事項
- バルブ口や切り込み口がご自身の方を向いていない角度を保つこと
- ガスが一気に飛び出してこないよう、切り込み口は一度に大きく開けないこと
- 水面に上がってくるガス(無害)は、できるだけ吸い込まないように注意すること
- 作業中に万一、気分が悪くなったら直ちに作業を中止すること
- 複数本数お持ちの場合は、数日・数回に分けて作業されること
- 作業時はゴム手袋等を使用すること
*空になったガスボンベはお住いの自治体の指導に従ってゴミとしてお出し下さい。
カセットボンベのガス抜き方法(CB缶)
ガス抜き作業
- 赤いキャップを外して、ボンベを逆さまにしてください。
- ボンベ先端の突出部(7mm程の金属製のノズル)を、石やコンクリートなどの硬い物に押し付けてください。
- ノズルから気化したガスが出てきます。
- 押し付けるのをやめればガスは止まります。
- 未使用ボンベ(250g)の場合、1本あたり10分程度で全部抜けます。
- ボンベを振ってみて、ガスが残っていれば「シャカシャカ」と液体音がしますが、全部抜け切るとこの音がしなくなります。
- 万一、作業中に気分が悪くなったら直ちに作業を中止してください。
- 複数本数お持ちの場合は、数日・数回に分けて作業されることをお勧めします。
- 空になったガスボンベはお住いの自治体の指導に従ってゴミとしてお出し下さい。
- 空になったガスボンベを捨てる際に穴を開けるのか開けないのかは、各自治体によって異なりますのでご確認ください。
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