シュラフのメンテナンス
ご好評を頂いておりますオフシーズンのキャンプ道具メンテナンス特集も、第三回を迎えました。バブル期の大量生産・大量消費的思想が謳歌されていた頃とは一変。ユーザーの皆様のなかに道具を大切にし、ひいては地球環境の保全に努めるという考えが以前にも増して定着してきたように思います。
さてさてカタイ話はここまでにしまして、今回はキャンプ道具の必需品であるシュラフのお手入れについてです。宿泊キャンプの寝床としてはもちろん、ちょっとした遠出の際の車中泊や急なお友達が遊びに来たときのおふとん代わりに。さらにはテレビの前でのうたた寝する際にもお世話になっている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
こんな具合に、あらゆるシーンで私たちにひと時の幸せを運んできてくれる愛すべきシュラフ・・・。しかしこのように重宝して大活躍する道具ほど、汚れたり各所が消耗したりして痛んでしまいます。
使用後にはすぐにたたまずに、広げて乾燥させてからしまうなど日頃から心がけるだけでも随分違ってきますが、使う度に汗を吸い込むシュラフはどうしても汚れてしまいます。そこで、安い買い物では無いシュラフと長くお付き合いするためにシュラフのお洗濯方法をご案内したいと思います。
まずシュラフの素材をチェックしましょう。シュラフの表地、裏地、中綿の材質は様々で、例えば表地はナイロンや綿、中綿はポリエステルなどの化繊やダウンが使われます。初めて挑戦される方は信頼のおけるショップやクリーニング店に相談してから試されることをオススメします。ダウンシュラフの場合はコツがいりますので特に注意してください。今回は中綿がポリエステルなどの化繊である場合に限定してお話を進めます。
また生地や染料によって色落ちする場合がありますので、洗剤を必ず一度目立たない場所で試しましょう。
1.思わぬ落とし穴が…
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ファスナーを全開にして広げ、糸のほつれや生地の切れ・裂けなどをチェック、補修してください。なにせ中身の綿や生地全てが水を含んでしまうわけですので、お洗濯中はシュラフがものすごい重量になります。このとき表地や裏地に切れ・裂けがあるとその部分に負担がかかり、傷が広がってしまうことがある為です。 |
2.お風呂場を活用しましょう
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浴槽に人肌程度のぬるま湯をシュラフ全体が浸かる深さまで入れ、中性洗剤を薄めに溶かしてよくかき混ぜてください。 |
3.やさしくやさしく・・・
ファスナー全開のまま中の空気を押し出すようにゆっくりと湯に沈め、押し洗いを十分に行ってください。汚れのひどい箇所は、歯ブラシ等でかるくこすって落とします。生地や中綿が傷ついてしまわないようにやさしく押し洗いを繰りかえし、繊維同士をこすりつけることは避けてください。
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←汚れのひどい個所は歯ブラシ等でかるくこする |
4.すすぎはしっかり
全体の押し洗いを終えたら浴槽の栓を抜いてよごれた湯を流してください。シュラフをなるべくきれいに折りたたんだ状態で上から押し、含んだ水分を押し出します。再度お湯をためるなどして、シュラフから泡が出なくなるまで押し洗いの要領ですすぎを繰り返していきます。
このとき洗剤が残っていると変色の原因になる場合もありますので、すすぎは念入りにしましょう。はじめに薄めに洗剤を溶かすのは、このすすぎのときに洗剤がなるべく残らないようにするためです。
5.ひっぱらずにもちあげよう
浴槽の中で小さく折りたたみ、体重をかけてなるべく水をしぼり出してください。
水を含んで重たくなったシュラフを上からつまみ上げると、生地に大きな負担がかかってしまいます。繰り返しになりますが、水を含んだシュラフの重さはハンパではありません。ハッキリ言って想像をはるかに越えるものです。両手で下からすくうようにして浴槽から取り出してあげないと生地に大きな負担がかかり、最悪の場合切れてしまう場合がありますし、中綿がかたよる原因ともなってしまいます。
水をしぼり出してすくいあげた後、タオルなどの上に暫く置いて水気を取ってあげるとさらによいと思います。
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←両手で下から持ち上げるようにしてね! |
6.気長に待ちましょう
水気を切った後はまず形を整えてください。このあとすぐに物干し竿やロープにかけてしまうと中綿が偏ってしまいますので、まずはハンモックや網戸、スノコや綺麗にしたハシゴの上に乗せ、風通しの良いところで陰干ししてください。直射日光のあたるところで干してしまうと、生地の変色・劣化の原因になってしまいます。
シュラフが完全に乾くまでは真夏で4日程、オフシーズンの今頃で10日程かかると考えてもらったほうがいいです。ダマになっている箇所があるとそこだけ乾きが悪くなるので、時々チェックしてほぐしてあげてください。洗っている最中に中綿が万一かたよっていた場合でも、このときにほぐすことで均一にしてあげることができます。
 
7.乾いても終わりじゃありませんよー
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仕上げです。乾燥した後は、テントと同じように外側の表地に防水スプレーを吹きつけて完了。こうしておくことで新品時の撥水性が回復し、汚れがつきにくくなります。
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意外なほど時間と労力がかかる作業ですので、手順を確認し、道具や場所を用意してから作業にとりかかりましょう。長期間干す場所などをとってしまいますが、今のようなオフシーズンにのんびりとやっておきたい作業ですね。
本当に大変ですので、お洗濯後のお茶の用意もしておいたほうが良いかもしれません…。
《まとめとして…》
〜用意する道具・場所〜
- ぬるま湯を張った浴槽
- 中性洗剤
- 洗濯用ブラシか歯ブラシ
- バスタオルなど
- 網戸・ハシゴ・ハンモックなどの干す場所
- 防水スプレー
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